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中神由美子
【内容紹介・目次・著者略歴】代表作『統治二論』に止まらず諸テキストを渉猟し、ロックの全体像を視野に入れたうえでその政治観に迫ると新しい解釈が浮かび上がる。ロックは一方で社会契約説に代表される原理論を構築しながらも、他方で政治を可変性に満ち、人間の可能性や自由と結びついた「実践」として、人間の作為による「アート(芸術/技倆)」として捉え、むしろそこに多彩で豊かな意味を見出していた。人間観・秩序観の洞察から始まり、歴史の文脈のなかに改めて『統治二論』を位置付け政治思想を剔抉、さらに経済論や教育論の検討を通じて政治を実践する主体像に迫った独創的なロック論の誕生である。【目次より】凡例序 新しいジョン・ロック像を求めて第一部 秩序・人間・学知第一章 秩序と道徳一 平和への希求二 認識能力の基礎としての感覚三 人間の〈部分性〉とモティヴェーション論の発展四 宗教と秩序第二章 〈可感的世界〉の宵定一 〈デカルト的不安〉の回避二 「人格」第三章 実践学としての政治学、実践としての政治一 学知の種類と政治学二 政治学における二つの構成要素 政治社会の「起源」と「政治のアート」三 政治の実践 「古来の国制」及び名誉革命体制の擁護第二部 『統治二論』を読み直す第一章 「政治社会」の起源と正当性一 『パトリアーカ』の公刊二 人間の自由及び平等と「政治社会」の定礎第二章 プロパティと歴史一 プロパティと政治社会二 歴史第三章 政治社会の制度と「政治のアート」一 「権威」と国制二 「政治のアート」、政治的「慎慮」第四章 抵抗権及び革命権一 抵抗権及び革命権の正当性二 〈プロパティ秩序〉の推護と政治主体第三部 政治の主体とその教育第一章 政治と経済一 「土地所有ジェントルマン」二 「労働」の地位の上昇?第二章 政治社会における政治主体の徳と教育一 自由な政治社会と「誇り」の活用二 〈可感的世界〉における政治主体の諸徳結び註あとがき※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。中神 由美子東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。立正大学法学教授。専門は、17~18世紀イングランド政治学思想史。
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