学問と信仰(長崎純心レクチャーズ) 一法学者の省察

学問と信仰(長崎純心レクチャーズ) 一法学者の省察

ホセ・ヨンパルト

2,915円(税込)
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【内容紹介・目次・著者略歴】日本国憲法をはじめ世界中で保障される基本的人権.今日われわれは,なぜそれを絶対的に且つ無条件に尊重すべきかという根拠を合理的に説明することができない.本書は,啓蒙時代以降自らを絶対化しオールマイティーとなった理性が,信仰を失ったことで現在どのように懐疑主義にむしばまれ、弱体化してしまったかを,自然法論の歴史を例証に説得的に描きだす.学問と信仰の相違点と共通点を明らかにする必要をとき,両者補い合ってこそ人間は真に豊かな知恵を授けられると語る,ユーモアにあふれた明快な講演.【目次より】「長崎純心レクチャーズ」について   片岡千鶴子序言   稲垣良典目次第一日 学問の発展と理性はじめに言葉遣いと専門用語について理性とは何か、その働き理性の邪道いかにして私たちはものを自然に認識するかいかにして学問は発展するかディコトミーの四種類各専門分野の方法論のディコトミー研究されるもののディコトミー――その一、人間とペルソナ学問の課題になったペルソナ概念の成立法と道徳というディコトミー存在と当為、現実と価値その他、学問の内容に関するディコトミー法的・社会的制度に関するディコトミーの増加学問の可能性と限界第二日 自然法論の歴史における理性と信仰の役割はじめに西洋文化における自然法論の登場自然法(論)の第一段階の「神聖化」自然法(論)の第二段階の「神聖化」(キリスト教化)中世神学者とローマ法学者の自然法の異なる理解理性と信仰を区別したスコラ学者の自然法の捉え方自然法論の世俗化の最初の徴候ホッブズの世俗化されていない思想とその自然法(論)カントの「自然法」イコール「理性法」理性による「聖」と「俗」の融合(ヘーゲル)現在の理性の衰弱とその原因世俗化と理性の衰弱の結果自然法論は生き残るか第三日 学問と信仰と人間はじめに学問の他に知恵もある二種類の知識信仰とは何か信仰、信頼、信念信仰と宗教西洋の法律と法学の内容となったキリスト教的な要素宗教を対象にする学問宗教哲学という学問弁神論と神学「哲学的信仰」もあるか日本人の「宗教なしの信仰」信仰と学問に共通する点学問に対する信仰の相違点と利点注※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。ヨンパルト,ホセ1930~2012年。スペイン出身。法哲学者、カトリック司祭。上智大学名誉教授。ボン大学法学博士号取得。専門は、自然法。著書に、『法と道徳』(共著)『法哲学入門』『法の歴史性』『法と道徳』(共著)『人民主権思想の原点とその展開』(共著)『カトリックとプロテスタント 』『刑法の七不思議』『人間の尊厳と国家の権力』『法哲学案内』『日本国憲法哲学』『教会法とは何だろうか』『学問と信仰』『道徳的・法的責任の三つの条件』『正義の感覚・理論・実現』『知恵・ユーモア・愛』『人間の尊厳と生命倫理・生命法』『死刑』『法哲学で学んだこと』など多数。

ジャンル
学術・学芸
出版社
講談社/文芸
掲載誌/レーベル
創文社オンデマンド叢書
提供開始日
2022/02/25
ページ数
233ページ

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