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初めての方へ
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杉山直樹
【内容紹介・目次・著者略歴】この私とはいかなる存在であるのか。私が自分ならぬものとして知覚するこの外的世界とは何であり、その客観性とは何を意味するのか。そしてそれらの存在を支える何らかの超越的根拠は存在するのかどうか。古くからのこうした哲学的問いをたずさえて、ベルクソンは我々の豊穣な体験のただ中にそれらの解答を探し求める。錯綜するポリフォニー的な経験を前にして、この卓越した「聴診者」が何を聞きとげ、何を掴み取ってきたのか。聴診の報告書としてのテクストを丹念に辿りながら、同時に過去ならびに同時代の諸思想との交錯を視野に収めつつ、新たに提示される「ベルクソン的省察」の試み。【目次より】凡例序 聴診する経験論第一章 生成 持続と主観性本章の課題第一節 自我の超越?第二節 『試論』における自由論とその二重性第三節 カント批判 失われた内在第四節 ゼノンの逆説と完了相の存在論第五節 持続・生・内在第二章 世界 再認と外在性本章の課題第一節 イマージュとしての世界第二節 世界の外在性と身体第三節 未完の身体論第四節 再認された世界第五節 科学論への展開第六節 知性認識の権利づけと進化論第七節 生成と真理第三章 人間 触発と共同性本章の課題第一節 自由の二つの亀裂第二節 美と芸術第三節 『二源泉』における触発と共同性第四節 呼びかけとその聴取結論あとがき註 文献について※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。杉山 直樹1964年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、学習院大学教授。専門は、フランス哲学。著書に、『ベルクソン 聴診する経験論』ほか。訳書に、ラヴェッソン『十九世紀フランス哲学』(共訳)ほか。
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