フランス・スピリチュアリスムの宗教哲学

フランス・スピリチュアリスムの宗教哲学

岩田文昭

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【内容紹介・目次・著者略歴】本書は、メーヌ・ド・ビランの投げかけた宗教哲学的問いに対する創造的回答として、フランス・スピリチュアリスムという思想潮流の全体像を描く。この思想潮流を、〈直観のスピリチュアリスム〉と〈反省のスピリチュアリスム〉の二系統に区別する視点から明快に論じて、スピリチュアリスムの現代的意味と現代における宗教哲学の新たな課題を提示する。【目次より】序第一章 フランス・スピリチュアリスムの名称と定義第一節 フランス・スピリチュアリスムの登場第二節 フランス・スピリチュアリスムの二系統第三節 スピリチュアリストの自己規定第四節 心霊主義とレアリスム・スピリチュアリスト第二章 メーヌ・ド・ビランの思索と課題第一節 ビランの思想の基本的特色第二節 ビランの思想の問題と方向性(a) 二つの身体と二つの能力 (b) ビランの思想の問題点 (c) ビランの思索の方向性第三節 自我と精神的生第四節 反省と意志的シーニュ第三章 ラヴェッソンにおける自由の媒介としての自然第四章 努力観の深化としてのベルクソンの宗教哲学第一節 「新しいスピリチュアリスム」としての『物質と記憶』第二節 『物質と記憶』の努力論(a) 逆円錐の比喩における「努力」の問題 (b) 『物質と記憶』第四章における「努力」 (c) ドゥルーズのベルクソン理解第三節 努力観の深化(a) 『創造的進化』の努力観 (b) 『二源泉』における努力観 (c) 努力の現実的次元と潜在的次元第四節 ベルクソンにおける行為と宗教第五章 ラシュリエの反省哲学とその問題点第六章 ブロンデル『行為』における反省と宗教第一節 行為の自己反省第二節 反省の出現第三節 身体への反省の展開第四節 反省の展開とシーニュ第五節 行為と宗教第七章 ベルクソンとブロンデル第一節 ベルクソンにおける無と存在第二節 ブロンデルにおける無と悪第三節 両者の思考の触れ合い第八章 リクール解釈学の由来と展開第一節 自由と自然との宥和と破綻(a) 身体と自由 (b) 過ちと自由第二節 反省と解釈(a) 反省哲学と解釈学 (b) ナベールとリクール (c) 『過ちやすき人間』の人間学第三節 リクールの解釈学と〈反省のスピリチュアリスム〉(a) イニシアティヴの相違 (b) リクールの現象学受容 (c) リクール解釈学の生成あとがき註引用および参照文献表※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。岩田 文昭1958年生まれ。宗教学者、哲学者、大阪教育大学教授。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科修士課程宗教学専攻修了、同大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。専門は、フランス・スピリチュアリスム、京都学派の哲学など。著書に、『フランス・スピリチュアリスムの宗教哲学』『近代仏教と青年 近角常観とその時代』などがある。

ジャンル
学術・学芸
出版社
講談社/文芸
掲載誌/レーベル
創文社オンデマンド叢書
提供開始日
2022/02/25
ページ数
305ページ

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