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金子晴勇
【内容紹介・目次・著者略歴】4~5世紀にかけて活躍したローマ帝国時代のキリスト教の神学者、哲学者、説教者であるアウグスティヌスは人間をどう考えていたのか。その全貌に迫る。【目次より】序論 人間学的伝統の受容と変革第一節 精神史的境位第二節 新しい人間学の出発点第三節 人間学的自覚の発展第四節 新プラトン主義の人間学の影響第五節 パウロの人間親の受容と解釈第一部 アウグスティヌス人間学の形成過程第一章 初期人間学の特質第一節 哲学の主題としての魂の問題第二節 人間の定義、理性と身体の理解第三節 知的救済論とキリスト教的意識第四節 回心と神への対向性第二章 魂と身体第一節 魂の不滅についての論証の問題第二節 身体論(一) 感覚論の問題第三節 身体論(二) 創造・受肉・復活第四節 人間学的区分法の問題第三章 理性と信仰第一節 理性と信仰の問題と基礎経験第二節 優位性の問題第三節 神の像としての精神の知性的認識第四章 超越 内面性の問題第一節 哲学者の神とキリスト教信仰第二節 悪の存在論的考察と実存の超越第三節 アフェクトゥスの超越性第四節 超越の道と命法第五章 自由意志第一節 自由意志に対する初期の解釈第二節 自由意志と悪の問題第三節 自由意志と神の恩恵第二部 アウグスティヌス人間学の特質第一章 「心」(cor)の概念第一節 「不安な心」(cor inquietum)と頽落存在第二節 心概念の実存史的考察第二章 人間存在と時間第一節 時間と歴史性第二節 創造と時間の秩序第三節 歴史と時間の秩序第四節 救済史の問題第五節 人間学的三段階説第三章 社会的人間存在第一節 キヴィタスの社会学的概念第二節 キヴィタスの神学的・人間学的意義第三節 キヴィタスと国家および教会との関連第四節 キヴィタスと世代との転換第四章 神の前に立つ人間第一節 宗教的自覚の深化第二節 「あなたの命じるものを与えたまえ」の意味第三節 ローマ書第七章の解釈の転換第五章 奴隷的意志の問題第一節 アウグスティヌスからルターヘの継承第二節 初期から中期にいたる奴隷的意志の展開第三節 後期の「拘束された自由意志」の理解第四節 自由意志と恩恵との関係の三類型第五節 アウグスティヌスにおける弁証法的関係あとがき※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。金子 晴勇1932年生まれ。倫理学者。聖学院大学客員教授。京都大学文学部卒。同大学院博士課程中退。文学博士。専攻は、キリスト教思想史専攻。著書に、『ルターの人間学』(学士院賞)『対話的思考』『宗教改革の精神 ルターとエラスムスとの対決』『アウグスティヌスの人間学』『恥と良心』『ルターとその時代』『対話の構造』『近代自由思想の源流』『キリスト教倫理入門』『倫理学講義』『愛の秩序』『聖なるものの現象学 宗教現象学入門』『マックス・シェーラーの人間学』『ヨーロッパの思想文化』『人間学から見た霊性』『宗教改革者たちの信仰』『霊性の証言 ヨーロッパのプネウマ物語』『ヨーロッパ思想史 理性と信仰のダイナミズム』など、訳書に、C.F.v.ヴァイツゼカー『科学の射程』(共訳)マルティン・ルター『生と死について 詩篇90篇講解』C.N. コックレン『キリスト教と古典文化 アウグストゥスからアウグスティヌスに至る思想と活動の研究』エラスムス『対話集』など多数。
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