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皆川卓
【内容紹介・目次・著者略歴】神聖ローマ帝国は、地域的に分割された暴力管理制度と、全体を統括する司法制度の組み合わせによって、暴力を法の枠組みに押さえ込み、一定の平和を維持していた。この老帝国の故地から、数多くの連邦国家が生み出された。その最大のものである後のドイツで、こうした連邦国家への道が開かれたのはいつか。その起源をこの地に特徴的な等族の「同盟」に求め、プロソポグラフィーや国際政治学の地域理論を駆使して、制度的に最も完成したとされる「シュヴァーベン同盟」(1488~1534)に探るのが本書である。近世ドイツ国家の設計図「シュヴァーベン同盟」の新たな歴史像を提示する。【目次より】表・図一覧序章 「連邦制」の淵源としての等族同盟一 研究意義二 研究状況と問題設定第一章 シュヴァーベン同盟略史一 同盟の発足二 初期の同盟(一四八八-一五〇〇)三 中期の同盟(一五〇〇-二二)四 後期の同盟(一五二二-三四)第二章 同盟の制度一 同盟制度の概要二 同盟参加の法的枠組み 誓約・捺印・除外・同盟規約三 政治制度四 同盟裁判所(Bundesgericht)五 税制と財政第三章 同盟の人的統合一 同盟における人的統合の意味二 同盟指導者の統合三 同盟構成員の統合四 小括第四章 同盟の地域統合一 政治的地域統合の理論二 同盟における「政治の地域化」の可能性三 同盟ラントフリーデの二つの機能四 同盟の暴力的機能と地域統合五 同盟の司法機能と地域統合六 同盟のラントフリーデ機能の限界七 小括 同盟による地域統合の可能性と限界結語 連邦制的伝統を担う同盟注あとがき表・図一覧史料・文献目録※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。皆川 卓1967年生まれ。西洋史家。山梨大学教授。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門は、神聖ローマ帝国史・近世ドイツ・イタリア国制史。著書に、『等族制国家から国家連合へ 近世ドイツ国家の設計図「シュヴァーベン同盟」』などがある。
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