中・近世ドイツ都市の統治構造と変質 帝国自由都市から領邦都市へ

中・近世ドイツ都市の統治構造と変質 帝国自由都市から領邦都市へ

神寶秀夫

9,790円(税込)
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【内容紹介・目次・著者略歴】本書は、帝国自由都市から領邦都市へとドラスティックに地位を変えたマインツ市の統治構造とその展開を、刊行・未刊行史料を駆使して考察、それを通して広くドイツ統治構造史における中世後期から近世への変質を明らかにした労作。「自由と自治の牙城」中世都市に都市君主制論、「絶対主義的統治の場」近世都市に中間権力論を導入して両時代の統治構造把握に努め、支配契約に基づく統治は、上位の君主支配機構と下位の市民自治機構からなる前近代的な「重層的二元主義」構造であり、中世では双務的二元主義、近世では片務的重層性がより特質的であったことを鮮やかに解明する。【目次より】序篇序第一章 研究史的考察第一節 中世都市をめぐる研究史第二節 近世都市をめぐる研究史第三節 時代区分論第二章 マインツ市の社会=経済史第一節 全般的動向第二節 社会構成 「長老」門閥とツンフト員第三章 ツンフト 平民闘争 その統治構造史的考察第一節 第一次ツンフト 平民闘争 一四世紀第二節 第二次~第四次ツンフト 平民闘争 一五世紀第一篇 帝国自由都市マインツの統治構造序第一章 一四世紀における都市参事会の支配構造第一節 主要史料第二節 都市参事会構成第三節 都市参事会権限第四節 「家」第二章 一五世紀における都市参事会体制 展開と限界第一節 主要史料第二節 都市参事会構成第三節 都市参事会権限第四節 「家」第五節 都市財政の危機と行政権第三章 統合的権力としてのツンフト第一節 ツンフトの形成第二節 統治構造におけるツンフト第三節 都市財政におけるツンフト第四章 帝国自由都市マインツにおける都市君主権の構造第一節 市民共同体の世襲的誠実宣誓(Erbhuldigung)第二節 直接市民支配権第三節 都市参事会に対する支配権第四節 マインツ市の地位 「帝国自由都市」か、それとも「大司教都市」か第二篇 近世領邦都市マインツの統治構造序第一章 基本構造第一節 市民の誠実宣誓第二節 「特権状」(一四六九年五月二五日)第二章 大司教の直接的都市統治機構第一節 総督第二節 ゲヴァルトボーテ(Gewaltbote)第三節 「世俗裁判所」第四節 直接税徴収役・チンス徴収役・建築役第三章 領邦都市マインツの中間的諸権力第一節 第二節 同職組合:「兄弟団」ないしツンフト第三節 近世法の諸類型総括あとがき※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。神寶 秀夫1948年生まれ。西洋史学者。九州大学名誉教授。専門は、ドイツ史。東北大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学。文学博士。著書、『近世ドイツ絶対主義の構造』『中・近世ドイツ都市の統治構造と変質 』『中・近世ドイツ統治構造史論』などがある。

ジャンル
学術・学芸
出版社
講談社/文芸
掲載誌/レーベル
創文社オンデマンド叢書
提供開始日
2022/02/25
ページ数
533ページ

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