ノヴァーリスと自然神秘思想 自然学から詩学へ

ノヴァーリスと自然神秘思想 自然学から詩学へ

中井章子

10,945円(税込)
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【内容紹介・目次・著者略歴】ノヴァーリスの主として理論的著作を取り上げ、ノヴァーリスの自然思想を十八世紀末の思想状況において明らかにする。第一に、ノヴァーリスの自然思想を、ルネサンス以来のヨーロッパの「自然神秘思想」の伝統の受容と変奏として検討、第二に、ノヴァーリスの思想における「自然」の問題を体系的にとらえ、とくに、哲学や自然科学をふまえた「自然学」が、なぜ、いかにして「詩学」となるのかを考察する。【目次より】はじめに引用について第一部 超越と自然第一章 「ノヴァーリス」の誕生1 「熱狂の擁護」2 体験と哲学第二章 ガイストの顕現としてのこの世界1 「制約なきもの」と「物」2 エクスターゼと知的直観3 「ガイスト」の運動4 神性への媒介者 宗教5 表象 哲学6 森羅万象の相互表象説と新プラトン主義的な世界像 自然学第三章 世界の意味の喪失と回復1 世界の意味の喪失2 黄金時代3 回復の方法 ロマン化4 伝統との関わり第二部 自然学第四章 マクロコスモスとミクロコスモス 自然と人間1 マクロコスモスとミクロコスモス2 自然と人間3 自然の救い4 自然とわざの愛の関係5 魔術師としての人間第五章 魔術1 魔術史への興味2 魔術と観念論哲学の重ね合わせ3 「未来のシェーマ」としての魔術第六章 万物の共感の学1 伝統のなかの共感の学2 ガルヴァニズム、電気、磁気3 ブラウン医学4 動物磁気5 「ラヴォワジェの革命をこえるもの」第七章 しるしの学 しるし・記号・象徴1 自然神秘思想の伝統における「シグナトゥール」2 近世の記号の学3 自然の文献学としての自然学4 しるしとその意味 「外なるもの」と「内なるもの」第三部 詩学第八章 心情の表現としてのポエジー1 自然と人間の内的空間としての心情2 心情のあり方3 心情とポエジー第九章 高次の自然学としてのポエジー1 自然哲学との関連と相違2 ゲーテの自然学とノヴァーリス3 自然と精神のアナロジー4 光の問題第十章 文学の理論としての詩学1 ロマン的ポエジー2 芸術とポエジー3 自然とポエジー第十一章 シンボルとアレゴリー1 シンボル2 アレゴリーおわりにあとがき註引用テクストおよび参考文献※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。中井 章子1948年生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院博士課程(比較文学・比較文化)単位取得退学。文学博士。青山学院女子短期大学教授。著書に、『ノヴァーリスと自然神秘思想-自然学から詩学へ』など、 訳書に、『キリスト教神秘主義著作集16 近代の自然神秘思想』(共訳)『キリスト教神秘主義著作集12 十六世紀の神秘思想』(共訳) などがある。

ジャンル
学術・学芸
出版社
講談社/文芸
掲載誌/レーベル
創文社オンデマンド叢書
提供開始日
2022/02/25
ページ数
541ページ

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