「いけ。何度でもいくんだ……俺が受け止めてやるから」深く、貪欲なキス。執拗な甘い愛撫。満足げな笑みをルクロフは浮かべて、千鶴を再び貫く。「約束通り、今夜は一晩中悲鳴をあげるまで抱き続けてやる」それは千鶴がずっと愛し続けて、ずっと求めていた瞬間……。異界の地にいる愛しい恋人ルクロフの元に、再び帰ってきた千鶴。しかし隔てていた長い年月がふたりを臆病にさせていた。この地では14年もの時間が経っていたのだ。「何人の男に抱かれた? どれだけの数の男が、その唇に触れた?」再会に胸を熱くする千鶴に、ルクロフは鋭い双眸で冷たく言い放ち、貪るように口づけ、己を千鶴に刻んでいく。お互いのぬくもりを求め合う一方、愛し方を忘れたふたりの想いはすれ違って……。「俺の言葉が欲しいか? 俺の本心を聞きたいのか? だったらひとつだけ約束してくれ。そうすれば、俺のすべてはお前のものだ」※こちらはOnly with Your Heart 烈炎の騎士と最果ての恋人1~2巻の合本版となります。重複購入にご注意下さい。