
鉄幹と結婚した与謝野晶子は子宝にも恵まれる。処女歌集『みだれ髪』で若者から絶大な支持を得てすっかり人気作家となった晶子。一方、夫の鉄幹は文壇では影が薄くなっていた。かつての恋敵・登美子が訪ねてきて以来、与謝野夫婦のすれ違いは増えていく。そんな中、戦地に赴いた弟を憂い晶子は『君死にたまふことなかれ』を紙面に発表するが…。愛と自由を求め生き抜いた与謝野晶子の物語、最終巻。
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