私はすでに死んでいる――ゆがんだ<自己>を生みだす脳

私はすでに死んでいる――ゆがんだ<自己>を生みだす脳

「いやいや、私の脳は死んでるんです。精神は生きてますが、脳はもう生きてないんですよ」「自分は死んでいる」と思いこむコタール症候群、自分の身体の一部を切断したくてたまらなくなる身体完全同一性障害(BIID)、何ごとにも感情がわかず現実感を持てない離人症――自己感覚が損なわれる珍しい精神疾患を抱える患者やその家族をはじめとし、ドッペルゲンガーの経験者、自閉症スペクトラム障害の当事者などへのインタビュー、それらを治療・研究する精神科医や神経科学者への取材をもとに、不思議な病や現象の実相を描き出す。著者はときには違法な下肢切断手術の現場に同行したり、錯覚を起こす実験に参加してみずから体外離脱を体験しようと試みたりするなど、ユニークなアプローチで〈自己意識〉という難問に迫る。〈私〉とは、いったい誰なのか? 神経科学の視点から〈自己〉の正体を探るポピュラーサイエンス読み物。“オリヴァー・サックスの著作を彷彿とさせる”――『サイエンス』誌ニコラス・ハンフリー、マイケル・ガザニガ、フランス・ドゥ・ヴァールらも称賛!春日武彦氏による解説を収録。

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2024/05/31 23:59 まで有効