ぼくはお金を使わずに生きることにした

ぼくはお金を使わずに生きることにした

マーク・ボイル(著)/吉田奈緒子(訳)

1,650円(税込)
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イギリスで1年間お金を使わずに生活する実験をした29歳の若者が、自らの生活をユーモラスな筆致で綴った、痛快なノンフィクション。この実験で証明したいのは、お金がなくても「生き延びられること」ではなく「豊かに暮らせること」だ――1年間お金を使わずに生活する実験をした29歳の若者の記事がイギリスのテレビや新聞で紹介されるや、世界中から取材が殺到し、大きな反響を呼んだ。著者は、不用品交換で入手したトレーラーハウスに太陽光発電パネルをとりつけて暮らし、半自給自足の生活を営む。手作りのロケットストーブで調理し、歯磨き粉や石鹸などの生活用品は、植物、廃材などから手作りする。衣類は不要品交換会を主催し、移動手段は自転車。本書は、彼の1年間の金なし生活をユーモラスな筆致で綴った体験記である。貨幣経済を根源から問い直し、真の「幸福」とは「自由」とは何かを問いかけてくる、現代の『森の生活』。この本の中で「お金を使わずに生活する」ことによる「惨めさ」はほとんど感じられない。むしろ不思議な「豊かさ」さえ感じさせる。生活のためのサバイバルの知恵を身につけて行く様子は読んでいて楽しい。単に「お金を使わない」というだけではなく、広い意味での思想の実践であり新しい経済の試みなのである。オルタナティブな生活と未来のために、ぜひ多くの人に読まれて欲しい。――毛利嘉孝さん(東京藝術大学准教授)文明批判でありながら、まだ誰も気付いていない可能性を掘り当てる大冒険としても読める多層的な本だ。この本が伝えていることは、原発事故が未だ収束せず、今後どのような生活が待ち受けているのか分からず思考停止になってしまっている私たちには大きなヒントになる。――坂口恭平さん(建築家/作家)マーク・ボイルは、金なし生活の過程で遭遇する数多の困難を解決するたびに新たなスキルを習得し、逞しく、そして自由になっていく。それはお金では買えない宝物だ。これを読み終える頃、読者には新たな視点からの発想が生まれているだろう。私もこんな生活に挑戦してみたい。――大貫妙子さん(シンガー&ソング・ライター)◆冒頭のあらすじ時は2008年11月28日の夕方。メディアの取材やインタビューで「明日からの1年間お金を一切使わない」と宣言して回った直後、ぼくの唯一の足の自転車が壊れた! 明日は150人分のコース料理(もちろん無料)をふるまうことになっているのに、食材集めすら済んでいない有様だ。先が思いやられるなあ。そもそも、どうしてこんな突飛なことを始めたかというと……

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