生誕の災厄 新装版

生誕の災厄 新装版

E.M. シオラン/出口裕弘(訳)

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生誕こそ、死にまさる真の災厄である。ただひとつの、本物の不運は、この世に生まれ出ることだ。──「暗黒のエッセイスト」が放つ、独特のユーモアと強烈な皮肉に満ちたアフォリズムに、読者は一瞬にして呑みこまれる。静かに読み継がれてきた、「異端の思想家」シオランの〈奇書〉を新装版で刊行。あまりにも完全な地獄は、楽園と同じように不毛である。あらゆる思想は、損なわれた感情から生まれる。一冊の本は、延期された自殺だ。

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