短期的視点で利益を追求しようとする企業経営のあり方に批判が集まる中、2019年にはビジネス・ラウンドテーブルも「あらゆるステークホルダーへの配慮を誓う」という声明文を発表した。しかしこの問題の解決には、これまで成功を収めてきたビジネスのやり方も変える必要がある。ペプシコを12年間にわたって率いたインドラ・ヌーイは、「パーパスにかなった成果」(Performance with Purpose)に基づくアプローチにより、優れた業績を上げつつ、人の健康と環境に配慮し、人材の面でも貢献するという企業を目指してきた。ヌーイの行ってきたパーパスドリブン変革を振り返る。*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2020年10月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。