春画屋惣介 弐 ―放浪編―

春画屋の惣介は女郎の小夜を連れ立って、まぐわう様を描いては高額で売りさばく、放浪生活を送っていた。そんな二人と行動を共にする陰をまとった三味線引きの清吉。彼も密かに小夜に想いを寄せていた。そこへ謎の紳士が現れ小夜をめぐって波乱が巻き起こる。連れ去られた惣介、力ずくで押し倒される小夜、二人の運命は…。昭和初期を舞台に、孤高の春画絵師と純真無垢な女郎の激動の人生を描く、長編時代ロマンス第二巻。これはまだ、日本が貧しかったそう遠くない頃のお話。

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