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伊兼源太郎
消えた復興予算、2兆円。震災を食い物にする奴らがいる――。《日本最強の捜査機関》東京地検特捜部に配属された検事・中澤源吾は追い詰められていた。大手運送会社社長の億単位の脱税疑惑を追うも、立証できたのはごく一部。だが、元同級生の事務官・城島毅らと捜査を進めるうち、不可解な金の動きは東日本大震災の復興補助金に繋がり――。元記者の著者が、取材不可能な組織の深部に迫る、骨太の社会派ミステリー! 【推薦コメント続々!】 これほどまでに真に迫る形で、「東京地検特捜部」を扱った入魂の小説があっただろうか。『巨悪』を読めば、わかるだろう。伊兼源太郎が、いま猛烈な勢いで巨星・横山秀夫の域に近づきつつある要注目の俊英だと! ――宇田川拓也(ときわ書房本店) やられてしまった。善とは悪とは。考え続けている。巨悪に立ち向かう中澤、城島。その悪の正体が現れた時、怒りが爆発し、悲しみにうち震えた。重いテーマ、エンタメ度満点の傑作ミステリー。誰かに思いを話したい。――山中真理(ジュンク堂書店滋賀草津店) 理不尽な社会の拳となるのは絶望から生まれた怒りの感情。「巨悪」とはこの世を覆い尽くす闇でもあれば身近に潜む棘でもある。本物の正義が伝わる揺るぎなき物語! 目を背けてはならない現実がここにある……。――内田剛(元書店員、ブックジャーナリスト) 「東京新聞」の特集も大反響!!
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