絶局 本能寺異聞

坂岡真

1,683円(税込)

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    武将はみな、戦国という盤上の碁石なのか?「信長公の首級は何処にある」囲碁名人の本因坊算砂は息が止まりかけた。慶長十二年師走、大坂の陣が勃発する七年ほど前の駿府城。すでに将軍職を嫡男の秀忠に譲り、今は大御所政治を敷いている徳川家康と対局している最中の出来事だった。心中深く見通すような眼光で睨んでくる家康に、沈黙するほかない算砂――。家康の気迫が込められた、堅固な盤を打ち抜かんばかりの碁石の音が、算砂の「炎の記憶」を呼びさましたのであった。算砂は、日海と名乗っていた若かりし頃、戦国の荒波に翻弄され、図らずも本能寺の変に触れていた。いまだ見つからない織田信長の亡骸、依然と知れない明智光秀の肚の内。茶会や連歌の会、安土築城などに潜む数々の謎。なにが謀反を引き起こしたのか?信長や光秀、松永久秀、荒木村重、佐久間信盛、斎藤利三ら武将、五摂家筆頭の近衛前久、連歌師の里村紹巴、堺商人の小西隆佐、雑賀衆の鈴木孫一と善住房、薬師の曲直瀬道三、神主の吉田兼和、宣教師のオルガンティーノらは、国盗りという盤上の碁石なのか?若き法華僧の棋士が戦国人の間近で見た歴史の棋譜を描く、瞠目の長編歴史小説。

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