外来生物のきもち

著者:大島健夫

1,760円(税込)

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    本書は詩人として活躍されている大島健夫氏が外来生物のきもちを代弁した読み物です。 大島健夫氏は2016年、ポエトリー・スラム・ジャパン2016の全国大会に出場し優勝。その後フランスのパリをはじめベルギー、イスラエル、カナダの詩祭やポエトリー・スラムなどに出場している詩人です。そんな詩人であるいっぽう、子どものころから生きものが大好きで、房総半島の里山を中心に時間を見つけては生きものの観察をしています。そしてときにはネイチャーガイドとして里山の生きものの魅力を訪れる人々に伝えています。 そんな大島氏が外来生物になりきってその外来生物のきもちを想像しながら話を進めます。なぜ外来生物がはるばる日本にやってくることになったのか、そして広く生息するようになったり、駆除されたりと、人間に翻弄されながら生きている今の外来生物のきもちを代弁します。話の進行は外来生物の中でも凶暴な生物として恐れられているカミツキガメが、アライグマやウシガエル、オオクチバス、コブハクチョウ、アメリカザリガニ、セイタカアワダチソウなどさまざまな外来生物を訪ね歩き、それぞれの外来生物と会話しながら話を引き出すという手法で進められます。大島氏は「あとがき」で「人間のせいで、探していたいきものが、もういないとわかったとき。人間のせいで、いきものがたくさんいた場所が、もう何もいない場所に変わってしまっていたとき。以前はいなかった、人間の手で持ち込まれたいきものが、もとからいたいきものを滅ぼしてしまったとき。そんなときには、例えようもない悲しさ、悔しさ、怒り、やるせなさを感じます。しかし、あるとき、ふと気づいたのです。それは私が、本当は、いきものたちの住む世界が失われていく光景の向こうに、いつか、人間の世界が失われ、人間が滅びてしまう光景を見て、悲しみ、悔しがり、怒り、やるせなさを感じているのではないか…」と書いているように外来生物を通して人間の世界が滅びてしまうことへの警鐘を鳴らしているのです。

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