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安部龍太郎/佐藤優
信念はあるか、理想はあるか、胸の底に秘めた怒りはあるか――。明治維新の功罪を見極めろ!”この国”の病根に迫る近代史シリーズ始動!これからの日本を再建していく上で、明治維新をどう評価するかは死活的に重要である。なぜなら維新においてどのような国家を作ろうとしていたかを知ることは、新しい日本のグランドデザインを考える上で大きなヒントになるからだ。(「まえがき」より 安部龍太郎)「明治維新は功罪相半ばするのだ」という視点で、歴史を等身大で見ていくべきです。明治維新は古い過去の産物ではありません。あの時代をどう評価するかという問題は、今も回答がでないまま積み残されているのです。(「本文」より 佐藤優)●目次●第1章 ペリー来航とパラダイムチェンジ第2章 「パクス・トクガワーナ」時代の終焉第3章 江戸無血開城の奇跡第4章 征韓論と西郷隆盛の限界第5章 中央集権国家の成立第6章 自由民権運動の展開●主な内容●◇ 明治維新は「天皇・幕府・大名・武士・庶民」というヒエラルキーの中から幕府と大名を抜いたにすぎない。◇ 幕府が外国との交渉を急いだのは、東京湾3000 艘の流通を妨害されたから。◇ 徳川慶喜は「天皇には絶対に逆らえない」という大原則をもっていた。◇ 江戸無血開城が失敗したら、京都に新政府の首都が出来ていた。◇ パリ万博に独立国家のフリをしてブースを開設した薩摩藩◇ 征韓論に火をつけた「八戸事件」は薩摩版藩の謀略! ?◇ 板垣退助の自由民権運動は人事抗争から始まった。
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