22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」

平田オリザ

880円(税込)

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    これから大切な能力って何? いまの子どもたちの文章読解能力は本当に「危機的」? 未来の大学入試とは? 英語教育は必要? そもそも日本人の大多数が、ネイティブと同じ発音をする必要がどこにあるの? ・・・祖父母から孫へ、親から子へ――。世代を超えて伝えたい、教育の「本質」を探る。・・・教育とは、わからない未来を予想して、あるいは来るべき未来社会を予想して、「子どもたちに生きるための能力を授ける」という、いささか無謀な行為である。それでも20世紀前半くらいまでは、その予想は、ある程度可能だったかもしれない。たとえば自分の息子が、自分のあとを継いで漁師になることが確実にわかっていれば、その子には、船の動かし方、釣り具や網の整備の仕方、天候の予測のための知識、万が一の時の泳ぎ方といったことを教えておけばよかった。しかし、いま私たちが直面し知ているのは、おおよそ以下のような問題である。■まず、その子が、どんな職業に就くかまったく予想できない。■たとえ親が子どもを漁師にしたいと考えても、そもそも22世紀に漁師という仕事があるかどうかがわからない。■さらに、たとえ漁師という仕事が生き残ったとしても、そこで必要とされる能力について予想がつかない。■それは、漁業ロボットを操作する能力かもしれない。漁から販売までを一元化し、六次産業化していくコーディネート力かもしれない。あるいは、養殖の技術や遺伝子組み換えについての研究こそが、漁師の本分となるかもしれない。■私が暮らす兵庫県豊岡市の隣町、カニ漁で有名な香美町では、多くのインドネシア人が漁業実習生として漁に携わっている。もしかすると、これからの漁師に必要な能力はインドネシア語の習得や、イスラムの習慣への習熟かもしれない。・・・本書の中で、私は「教育」について考えていきたいと思う。2020年の大学入試改革など、教育の大きな転換期を前に、私のこれまでの考えを、ひとつにまとめて記しておくのも、本書の狙いの一つである。・・・巻末に高校・大学の授業や、新入社員研修などにも活用可能な、付録「22世紀ための問題集」つき!

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    • 2020/03/28Posted by ブクログ

      新井紀子さんの本を読んだ時に感じた違和感のようなものの正体がわかった気がする。いくら論理的な思考や表現力などを身に付けたとしても、相手に伝わらなければ意味がないし、相手の気持ちを理解しようとすることを...

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    • 2020/03/22Posted by ブクログ

      正直言って、平田オリザさんの著書は読んだことがなかったし、芝居も観たことがない。(けっこうたくさん芝居は見てきたのだけれど。)城崎あたりで何か面白そうなことをされているなあ、ということくらいしか知識は...

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