〈嘘〉の政治史 生真面目な社会の不真面目な政治

〈嘘〉の政治史 生真面目な社会の不真面目な政治

五百旗頭薫 著

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政治に〈嘘〉がつきものなのはなぜか。絶対の権力というものがあるとすれば、嘘はいらない。それなりの反対勢力野党や異議申し立てがあるからこそ、それを迂回するために嘘が必要となり、反対する野党や異議申し立ての側も、権力と闘うために嘘を武器にするのだ。もちろん嘘には害があり、特に危険な嘘もある。世界中に嘘が横行する今、近現代の日本の経験は、嘘を減らし、嘘を生き延びるための教訓への対応策と対抗策の格好の素材となるはずだ。複数政党政治が成立するための条件と地域社会のあるべき未来像も、そこから見えてくる。目次はじめにI 〈嘘〉の起源――生真面目な社会 歴史をとらえる第1章 職分から政党への五〇〇年II レトリックの効用――〈嘘〉の明治史 横着な〈嘘〉への対処法第2章 福地櫻痴の挑戦 第3章 循環の観念 第4章 五/七/五で嘘を切る III 野党 存続の条件 政党の〈嘘〉の功罪第5章 複数政党政治を支える嘘IV 地方統治の作法 〈嘘〉のある号令と、呼応する人々第6章 人類を鼓舞してきたもの 第7章 受益と負担の均衡を求めて――近現代日本の地域社会 補章 昆虫化日本 越冬始末

ジャンル
ビジネス
出版社
中央公論新社
掲載誌/レーベル
中公選書
提供開始日
2020/03/13

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