柔らかな頬 上

柔らかな頬 上

桐野夏生

740円(税込)
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私は子供を捨ててもいいと思ったことがある――。衝撃のラストが議論を呼んだ直木賞受賞作。カスミには、家出して故郷の北海道を捨てた過去がある。だが、皮肉にも北海道で幼い娘が失踪を遂げる。じつは夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。罪悪感に苦しむカスミは一人、娘を探し続ける。四年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは――。解説・福田和也※この電子書籍は1999年4月に講談社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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