【最新刊】執権 北条氏と鎌倉幕府

執権 北条氏と鎌倉幕府

細川重男

1,100円(税込)

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    北条氏はなぜ将軍にならなかったのか。なぜ鎌倉武士たちはあれほどに抗争を繰り返したのか。執権政治、得宗専制を成立せしめた論理と政治構造とは。承久の乱を制し、執権への権力集中を成し遂げた義時と、蒙古侵略による危機の中、得宗による独裁体制を築いた時宗。この二人を軸にして、これまでになく明快に鎌倉幕府の政治史を見通す画期的論考!【本書より】・鎌倉北条氏は、そもそもどのような家であったのか。・「得宗」とは、いったいどういう意味なのか。・これは事実自体がほとんど知られていないが、鎌倉将軍には実は四人目の源氏将軍が存在した。第七代将軍源惟康がその人である。鎌倉幕府が空前の強敵蒙古帝国と対峙したこの時期、なぜ鎌倉幕府は源氏の将軍を戴いていたのであろうか。―これらの問題を追究するためには、どのような方法が有効なのであろうか。まず、鎌倉幕府の通史や北条氏歴代の伝記を書くつもりはない。なぜならば、この本は北条氏という「一族の物語」ではなく、「一族の物語」の底を流れる「基調低音」を書くことが目的だと思うからである。表面的に幕府や北条氏の歴史をなぞっても、我々が求める答には辿り着けないはずである。そこで私は鎌倉北条氏歴代のなかからキー・マンとして二人の「執権」を選んだ。承久の乱で仲恭天皇を廃位し後鳥羽・土御門・順徳の三上皇を配流(流刑)した「究極の朝敵」、第二代執権北条義時と、蒙古帝国の侵略を撃退した「救国の英雄」第八代執権、北条時宗である。世間一般の評価に極端な隔りのあるこの高祖父(ひいひいおじいさん)と玄孫(ひいひいまご)の人生に注目することにより、答に迫りたいと考える。この試みが成功し、見事、解答に至れるかどうかは、わからない。「とりあえず付き合ってやるか?」と思った読者と共に旅に出るとしよう。【本書の内容】はじめに―素朴な疑問 第一章 北条氏という家 二章 江間小四郎義時の軌跡―伝説が意味するもの 第三章 相模太郎時宗の自画像―内戦が意味するもの 第四章 辺境の独裁者―四人目の源氏将軍が意味するもの 第五章 カリスマ去って後 おわりに―胎蔵せしもの

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    提供開始日
    2019/10/11
    連載誌/レーベル
    講談社学術文庫

    レビュー

    • 2020/02/10Posted by ブクログ

      平家打倒後、朝廷とは一線を引く新しい組織の確立を模索する投獄武士団。その試行錯誤の中で血で血を洗う権力闘争があり、本人も意識しない中で権力の頂点に上り詰めた北条義時。東国の事実上の頂点に上り詰めた時に...

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    • 2020/02/11Posted by ブクログ

      超絶わかりにくい鎌倉幕府、超絶わかりにくい「何故、執権が実権を握るのに、わざわざ将軍が必要なのか」についての書籍なのに、超絶読みやすい。本論を理解するために必要な最低限(といっても多々ある)時代背景に...

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    • 2019/11/18Posted by ブクログ

      北条氏はなぜ将軍にならなかったのか、を問いとして、義時・時宗二人の執権を軸に論述された一冊。しっかりとした論考が、時に砕けた表現も用いながら、わかりやすく記述されている。武内宿禰まで出てくるとは思わな...

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