プルースト効果の実験と結果

佐々木愛

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    はじめてのことをするたび、彼を思い出す――「2018年恋愛小説短篇のベスト」(書評家・杉江松恋)思春期の苦くて甘い心情を、独特のモチーフで、鮮やかに、どこかポップに描き出すデビュー作。収録作「プルースト効果の実験と結果」は、書評家・杉江松恋氏が「2018年における恋愛小説短篇のベスト」と絶賛した注目作。【収録作品】「楽譜が読めない」背が低くて髪の毛はくるくる、勉強ができるわけでもない。自分と同じくらい欠点があるはずなのに、楽しそうで、まっすぐな同級生の男子「くるぱー」に憧れる「わたし」。「春は未完」文芸部員でもないのに部室に通い、過去の文芸部員が書いた小説を読んでいるという赤坂さんは、少し変わっている。そんな彼女に惹かれた「わたし」は、彼女と行動を共にするようになるが――。「プルースト効果の実験と結果」プルースト効果という言葉を教えてくれたのは、同じクラスの男子「小川さん」だった。「はじめてのキスは想像もつかないところでしよう」小川さんはそう言ったはずなのに。「ひどい句点」(オール讀物新人賞受賞作)結婚していると知りながら、就職の相談に乗ってくれた男性に惹かれてしまう章子。セックスの前に彼が必ず外す結婚指輪を見ながら、章子は、この現実に句点を打たなければと考える。

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