中世の秋(下)

ホイジンガ 著/堀越孝一 訳

1,320円(税込)

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    この書物は、十四、五世紀を、ルネサンスの告知とはみず、中世の終末とみようとする試みである。中世文化は、このとき、その生涯の最後の時を生き、あたかも思うがままに伸びひろがり終えた木のごとく、たわわに実をみのらせた。古い思考の諸形態がはびこり、生きた思想の核にのしかぶさり、これをつつむ、ここに、ひとつのゆたかな文化が枯れしぼみ、死に硬直する――、これが、以下のページの主題である。この書物を書いていたとき、視線は、あたかも夕暮れの空の深みに吸いこまれているかのようであった。ただし、その空は血の色に赤く、どんよりと鉛色の雲が重苦しく、光はまがいでぎらぎらする。 いま、書いたものをよみかえしてみて、こう思う、もうすこし、この夕暮れの空に視線をとどまらせていたならば、にごった色もしだいに澄み、ついにはまったき澄明さにいたったのではなかったか、と。(「第一版緒言」より)歴史家ホイジンガが、中世人の意識と中世文化の全像を精細に描きあげた不朽の名著。【目次】XIII 信仰生活のさまざまXIV 信仰の感受性と想像力XV 盛りを過ぎた象徴主義XVI 神秘主義における想像力の敗退と実念論XVII 日常生活における思考の形態XVIII 生活のなかの芸術XIX 美の感覚XX 絵と言葉XXI 言葉と絵XXII 新しい形式の到来史料紹介参考文献索 引

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      中世の秋 全 2 巻

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    レビュー

    • 2019/03/11Posted by ブクログ

      歴史家ホイジンガが十四、五世紀をルネサンスの告知とはみず、すでに過ぎ去ったものが死滅する時季と捉え取り組んだ、ヨーロッパ中世に関する画期的研究書。

    • 2019/03/11Posted by ブクログ

      二十世紀最高の歴史家が、フランスとネーデルラントにおける実証的調査から、中世人の意識と中世文化の生活と思考の全像を精細に描いた不朽の名著。

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