谷捨蔵の憂鬱

谷捨蔵の憂鬱

水上勉

京都の畳職人・谷捨蔵は、昔に比べると仕事がめっきり減ってしまった。近代化の波が、畳業界をも襲ったのである。しかもあと継ぎ息子は、畳なんかはもう前代の遺物だといって、家業をかえりみず、バンドにうつつをぬかしている。50年も畳一筋に生きてきた谷捨蔵の憂鬱は、深まるばかりである……。という表題作のほかに傑作8編を収録。

ジャンル
文芸
出版社
講談社/文芸
掲載誌/レーベル
講談社文庫
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