稲穂の海
4

昭和40年代、宮城県。捕鯨船の漁師たちは捕獲禁止の流れに不安を覚え、稲作農家は減反政策で前途多難な状況を迎える。庶民生活には自家用車が登場し、団地が建ち始めるが……。日本の高度成長期、消えゆくものと始まるものが混在する時代に、地方の人々は未来への希望と不安を抱えてたくましく生きていた。人の暮らしの真の豊かさに気づかされる実力派短篇。

ジャンル
文芸
出版社
文藝春秋(文芸)
掲載誌/レーベル
文春文庫
閉じる
開く
  • 6回使える70%OFFクーポン(上限・条件あり)