ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短篇小説

ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短篇小説

開高 健

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精緻玲瓏の文体で描きつくし、絶賛された六つの作品。この作家長年の旅と探求がもたらした、深沈たる一滴、また一滴。古美術にふさわしいヴィンテージワインを前にして、作家の脳裡をかすめる映像は鮮明、濃厚ながら瞬時に茫漠とした虚無へと変貌する。作家の体内で熟成された、食、阿片、釣魚など、官能の諸相、その豊饒から悲惨まで、散文表現の頂点ともいうべき成果がこの名短篇小説集である。川端康成文学賞を受賞した「玉、砕ける」を収める。

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ジャンル
文芸
出版社
文藝春秋(文芸)
掲載誌/レーベル
文春文庫
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