世界で一番のクリスマス

石井光太

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80年代の上野界隈でネオンを輝かせていたフィリピン・パブ。父親の経営する店の人気者だった姉は、AV女優として成功したけれど……。麻美ゆまにインスパイアされた表題作の他、「午前零時の同窓会」「月夜の群飛」「鶯の鳴く夜」「吉原浄土」を収録。石井光太は『物乞う仏陀』や『遺体――震災、津波の果てに』など、この世界の非情なる現実を見つめて、われわれの振舞うべきスタンスを、真摯に問い続けています。ここ十数年で風俗業界も大きく変わりました。かつて女性が生きるための最終手段だったものが、いまや“普通の貧困”によって、生活費を得るために体を売るようになっているのです。過酷さの質が変わったのかもしれません。『世界で一番のクリスマス』で、石井光太が描いているのは、東京・上野界隈にある風俗業界で必死に生きようとする女と男たち。女性用デートクラブ、無許可営業のデリバリーヘルス、廃墟と化したラブホテル、風俗嬢の駆け込み寺となるクリニックなどを舞台に、男女のせつない心情の遍歴を、丹念にたどりながら見つめています。表題作の主人公は、AV女優の姉を持つシングルマザー。上野駅ホームで撮影した本書のカバー写真にも協力してくれた伝説の元AV女優、麻美ゆまに、石井光太がインスパイアされて書いた作品です。クリスマスの夜の奇跡を、お楽しみください。

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レビュー

レビューコメント(3件)
  • 2017/11/26

     うーん。なんとも微妙な作品。綺麗に仕上げようと思っているのだろうが、なんともチープ。
     
     5つの短篇からなる作品集。全て風俗に関係する題材。しかし、残念ながら全てが中途半端に感じられた。

    Posted by ブクログ
  • 2018/06/11

    小説という形を取っているが、石井氏が取材したことを元に書いているのだろう。
    現実に起こっているかもしれないということを踏まえて読むと興味深く引き込まれる。
    しかし、普段のルポの本を読んだことがあると比...

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    Posted by ブクログ
  • 2017/10/02

    【上野界隈の風俗業で生きる男と女の物語】女性用デートクラブ、無許可営業のデリバリーヘルス、AV女優の経営するフィリピンパブ――風俗業で生きる女と男たちの心情の遍歴。

    Posted by ブクログ
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