ゼウスガーデン衰亡史

ゼウスガーデン衰亡史

著:小林恭二

902円(税込)
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これはSFなのだろうか、歴史のパロディなのだろうか。90年にわたるテーマパークの歴史の物語なのである。双子の天才的な若者によって創設された[下高井戸オリンピック村]は奇抜なアイディアのアトラクションが人気を呼び、次第に大きなものとなっていく。組織としての基礎も固まった時に双子は突然その才能を失い、その上、異常な科学者によって連れ去られてしまう。残された幹部たちは集団指導体制で組織を運営することになる。様々な才能が現れ、以前にもまして巨大で、奇抜で、危険で、グロテスクなアトラクションやモニュメントが次々と作られ、[村]は[ゼウスガーデン]と名称を変え巨大化する。果ては国家をも超える存在にまで成長する。反面、内部の抗争は激しくなり、腐っていくことになる。元老院だ、執行部だ、皇帝派だと、さまざまな勢力が構想を繰り返す。そして次第に衰退をしていく。1984年に兄弟によって作られたテーマパークは2075年内部から派生したテロ組織によって壊滅させられ、そのご細々と営業は続けられるが2089年過激派グループによって徹底的に破壊され、その歴史を閉じることになった。

ジャンル
文芸
出版社
シティブックス
提供開始日
2019/02/01

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