タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

著:ピーター・ゴドフリー=スミス 訳:夏目大

3,300円(税込)
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    ■心は何から、いかにして生じるのだろう。進化は「まったく違う経路で心を少なくとも二度、つくった」。一つはヒトや鳥類を含む脊索動物、もう一つがタコやイカを含む頭足類だ。哲学者であり練達のダイバーでもある著者によれば、「頭足類と出会うことはおそらく私たちにとって、地球外の知的生命体に出会うのに最も近い体験だろう」。人間とはまったく異なる心/内面/知性と呼ぶべきものを、彼らはもっている。本書は頭足類の心と私たちの心の本性を合わせ鏡で覗き込む本である。■海で生まれた単細胞生物から、現生の頭足類への進化を一歩ずつたどれば、そこには神経系の発達や、感覚と行動のループの起源、「主観的経験」の起源があり、それは主体的に感じる能力や意識の出現につながっている。「タコになったらどんな気分か」という問題の中には、心とは何か、それは物理的な身体とどう関係するのかを解き明かす手がかりが詰まっている。■知能の高さゆえの茶目っ気たっぷりの行動や、急速な老化と死の謎など、知れば知るほど頭足類の生態はファンタスティック。おまけに著者が観察している「オクトポリス」(タコが集住する場所)では、タコたちが社会性の片鱗を示しはじめているという。味わい深く、驚きに満ちた一冊。

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    • 2019/10/12Posted by ブクログ

      数年前から、タコやイカといった頭足類が、実は人間に匹敵する知性を持った生物であるという認識が深まってきている。この本は、その認識を広めるきっかけとになった本のうちの一冊で、スキューバ・ダイビングによる...

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    • 2019/08/29Posted by ブクログ

      8/8はタコの日。
      人間とは全く異なる心/内面/知性と呼ぶべきものを持つ頭足類を介し、
      私たちの心の本性を覗き込む。

    • ネタバレ
      2019/08/27Posted by ブクログ

      この内容にはネタバレが含まれています
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