「厭書家」の本棚

「厭書家」の本棚

山崎正和

”世に愛書家というものがあるとすれば、私はかなり重症の「厭書家」である──”「知の巨人」が混迷する現代社会を生き抜くための必読書80冊を徹底解説。20年の集大成、圧巻の書評集!本棚に並んでいる本が恐い。まだ読んでいない本がこれだけあるということが、日々、まざまざと眼に見えることが、愉快ではない。(中略)本を読みたい気持ちが募れば募るほど、十分に読めない自分の無能が腹立たしい。ひょっとすると、古来の厭世家が人生を愛しすぎていたように、厭書家は本というものを愛しすぎているのかもしれない。とりあえずそう思うことで、近頃は自分を慰めることにしている。──「まえがきにかえて」より

ジャンル
学術・学芸
出版社
潮出版社
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