花廓

「いい子にしてたら、褒美をやろう」没落貴族の藤丸(ふじまる)は妓楼・寧々屋(ねねや)の稼ぎ頭。元奉公人で妓楼の若い衆である京吾(きょうご)を、いまだに自分のもののように扱い、「褒美」と称して己の唾液を与える。京吾は黙って褒美を享受し悦びに身を打ち震わすが――。妖艶で歪な廓物語、ここに開幕。

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