大人の道徳―西洋近代思想を問い直す

著:古川雄嗣

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    2018年4月、小中学校で「道徳」が「特別の教科」化され、児童生徒の評価対象に加えられることになった。しかし、そもそも日本人にとって「道徳」とは何だろうか? この問いに答えられる親や教師はいるのか。なぜ「学校」に通わなければならないのか?なぜ「合理的」でなければならないのか?なぜ「やりたいことをやりたいように」やってはダメなのか?なぜ「ならぬことはならぬ」のか?なぜ「市民は国家のために死ななければならない」のか?なぜ「誰もが市民でもあり、奴隷でもある」のか?なぜ「学校は社会に対して閉じられるべき」なのか?そもそも「人格」「自由」「民主主義」「国家」とは何だろうか?こうした基本的な問いをマクラに、ポップなイラストを織り交ぜながら、まず道徳の前提となる「近代」とは何かというごく基本的な意味から説き起こしていく。ベースとするのはデカルト、カントの人間観と道徳観、ホッブズ、ロック、ルソーの国家観と市民観。さらに中江兆民やレジス・ドゥブレなど、共和主義やリベラリズムの伝統もふまえながら近代的人間としての「道徳」と「市民」および「国民」としての「道徳」の原理を解説していく。大人たちが最低限知っておくべき前提から問い直す一冊。

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    • 2019/06/19Posted by ブクログ

      はじめに 「大人」への入門

      左派・進歩派は、「国家が、教育によって、特定の価値を子どもたちに強制するのはけしからん。」というが、彼らが声高に主張する自由や平等や人権の大切さをこどもたちに教えることも...

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    • 2019/04/18Posted by ブクログ

      「やりたいことをやりましょう」は奴隷の道徳です""

      という攻撃的なコピーのついた本書ですが、副題の通りホッブズやカント、ルソーの著書を引用しながらいろいろな概念の定義を問い直していく本で、あまり思想...

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    • 2019/03/14Posted by ブクログ

      現代人として,大人として,民主主義という思想の歴史をおさえておかなきゃねという感じの内容。
      道徳の教科化について,価値観を押しつけるなと叫ぶ左派と,絆だ愛国心だと調子に乗る右派の論争は全くの不毛で,教...

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