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猪瀬直樹
少子高齢化問題解決のヒントは江戸末期のゼロ成長期にあった。電子著作集で新たに加わった一作。収録作『二宮金次郎なぜ薪を背負っているのか?』(原題『ゼロ成長の富国論』2005年4月文藝春秋刊)、改題して2007年8月文春文庫)は、二宮尊徳の改革手法に範をとる少子高齢化社会への提言の書。国家の財政破綻、個人の年金崩壊など、多くの問題が懸念される少子高齢化社会。この混乱の時代に、経済と社会システムを立て直すためのモデルとして、著者は江戸末期のゼロ成長期に活躍した二宮尊徳に着目する。勤勉・倹約の人ではなく、低成長時代の新たな金融モデルを構築した卓越したコンサルタントとして。「薪」はいかに換金され、どう「富」に変わるのか。200年前の改革者の手法を分析し、今に読み解き、日本変革のビジョンを提示する。
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