仮面の雪山

著:梓林太郎

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    手掛かりがなく、迷宮入りやむなしという、手掛かりのない3つの難事件に、豊科署の道原伝吉刑事が足を使い知力と執念で挑む。表題となっている「仮面の雪山」。正月の北アルプスで遭難した大学後輩の救助に向かった中丸伊左男は、猛吹雪の中、捜索隊からはぐれ行方不明になってしまう。二重遭難となったが、4日後、奇跡の生還を果たす。しかし、そこには何かが隠されていた……。「月の女神」は、大糸線穂高駅のホームで女性が倒れていたことが事件の発端。おびただしい出血があり救急搬送されるが、病院に到着する前に亡くなった。検死の結果、銃弾による失血による死亡とされた。数人しかいなかったホームでの銃撃だったが、銃声を耳にした者はいなかった……。「絶頂の餓鬼」は、冬の北アルプスを山行していた4人パーティに悲劇が襲いかかった。ストーブに使うホワイトガソリンが、水にすり替えられていた!1人は生き残るが、3人が死亡。誰が何のためにそんなことをしたのか。事件に潜む宿怨を、道原伝吉刑事が炙りだしていく。

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