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著者:佐藤優
世界は、教養なくして語れない。朽ちない教養をこの手に!!「二時間でわかる哲学」などは、あり得ない。現実は、思想が未だ動かしている。いま世界で起きているのは、すでに克服され、古いものになったはずの民族問題であり、宗教問題の再発である。歴史とは何か? ヒューマニズムとは何か? 近代<モダン>とは何か? 冷戦後、終わったことにされた近代<モダン>こそが未だに世界では影響力を持っている。古今の書物に脈々と流れる論理の構造を掴み、解き明かすことで、危機の時代を生き抜く思考法を身に付ける。■陰謀論は間違えたかたちで危機を克服する方法■陰謀史観に対抗できるのは、健全なユーモアと笑いだ■前衛思想はビジネスに使われている■天才に対抗する発想は、預言者■類比とは、別のものの中で共通構造を見ていくこと■ヘブライ的な発想とギリシャ的な発想■力で物事を理解するのは、新自由主義の市場の発想だ■行為とは、不可能の可能性に挑むこと■宗教の力は、本質的に関係のないものを結びつける■時間論なき経済論に意味はない■我々はボランティアのことを翼賛と言っていた■ヒューマニズムは個人主義でも合理主義でも生命至上主義でもない■キリスト教はアンチヒューマニズム■思想は基本的に解釈、あるいは再解釈である■世界史は、物語をつくる暴力的な力を持つ人にしかつくれない■日本が露骨な帝国主義国になっていく可能性は高いetc.「知性によって裏付けられたユーモア、ときにはアイロニー(皮肉)を用いることによって、我々一人ひとりが社会的にどのような位置にいるかを知る」※本書は『危機を克服する教養』(角川書店、2015年)を新書版として改題し、加筆修正したものです。
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