マリオネット師【第11巻】

完結

小山田いく

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    淀みなく流れる街の“時間”にはさまざまな秘密が浮き…また沈む。その秘密を抜いて行くスリがいた。九頭竜と呼ばれる人形使い。前科0犯。1年待ってほしい。1年たったらルウや好子さんとくらべて… そうみのりに言われ、自らもスリから足を洗うことを決意した灯はスリの神様と呼ばれる三ツ池伝造の口利きでシマを他に譲り、スリの世界を離れる。しかし安堵もつかの間、灯の周りに新たな事件が起こるのだった。灯たち人形劇団V(ファイブ)を常にサポートし励ましてきた斗賀刑事が姿を消したのだ。灯は消息を探ろうとするが、彼は既にスリの世界から身を引いたため、その情報網は使えない。人形劇団Vの好子は灯が元の世界に戻らないように気遣い、自ら風のルウに情報提供を頼みに行くが、今度はその好子の行方がわからなくなる。意を決し、もう一度“九頭竜”に戻って事件を追う灯。だが、その灯の前に姿を現したのは思いがけない人物だった! その他、ルウと共に仕事をしていて瀕死の重傷を負った灯、その灯をめぐってのルウ、みのり、好子、それぞれの想いを描く「ひとつの愛し方として」、かつて忽然と姿を消したみのりの幼馴染をめぐる事件にみのりが一人で挑む「だるまさんがころんだ」など。「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第最終巻! 小山田先生の当時の単行本コメント 『なぜ、この作品を描こうと思ったのか…、二年半描き続けて完結した今、ふり返ってみても、どうしてもそれが思い出せないでいます。たぶん、先へ先へ描くことで、毎日精一杯だったのでしょう。実際、今までで一番苦労の多い作品でした。けれど、その分、一番得たものも多い作品でした。何はともあれ、この作品が、僕は好きでした。』

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