マリオネット師【第8巻】

マリオネット師【第8巻】

街はドラマに満ちている。 人は秘密に満ちている。その秘密を抜いて行くスリがいる。 九頭見 灯、人形使い。前科0犯。 風のように近付き、風のようにさりげなくスる女スリ、風のルウこと風無草 留宇。彼女は灯と間違えて俊六にスリ勝負を挑み、灯に止められた事がきっかけで灯に好意を抱くようになる。ある日、花屋でシクラメンを見つけ、それをそっと灯の家の前に置いてくるルウ。それはただの無垢な乙女心だったのだが、それを利用しようとする者がいた。灯がシクラメンの鉢に気付き、手を伸ばした時に鉢が破裂、周りに飛び散った液体はなんと濃硫酸だった。咄嗟に身をかわし難を逃れる灯。灯の話を聞いて怒り、ルウを探し出して激しく詰め寄るみのりだがルウには全く心当たりがない。更に激しく詰め寄るみのり。その時、ルウはみのりの背後から不審な人影が近付いてくるのを見る。危険を感じたルウが取った行動は!? 灯は二人を守れるのか? その他、恵まれない家庭で必死に妹を守って生きる少年に劇団V が送ったクリスマスプレゼント「街路樹」、かつて毎年「泡雲」で来ていた雪山のロッジ、その新しいオーナーに忍び寄る影「飛雪秘話」など。 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第8巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント『この8巻には偶然、動物や人の命をテーマにした話が、数本入ってしまいました。最近新聞を読むたびに、命をモノとしか見ていないような事件が目につくからかもしれません。そんな風潮を悲しいと思う好子や九頭竜を描きたかったからかもしれません。』

ジャンル
少年マンガ
出版社
大洋図書
掲載誌/レーベル
エンペラーズコミックス
提供開始日
2018/06/23
ページ数
206ページ

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