護られなかった者たちへ

護られなかった者たちへ

中山七里(著)

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仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?誰が被害者で、誰が加害者なのか──。怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義……この国の制度に翻弄される当事者たちの感情がぶつかり合い、読者の胸を打つ!第三の被害者は誰なのか?殺害された彼らの接点とは?第三の被害者は?本当に“護られるべき者”とは誰なのか?“どんでん返しの帝王”中山七里が、日本の社会福祉制度の限界に挑んだ問題作!

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