やみ窓 (角川ebook)

著者:篠たまき

1,210円(税込)

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    2年前に結婚し、夫と死別した柚子は昼間はコールセンターでシフト制で働くフリーターだ。義理の母は柚子に息子を殺されたと罵倒する。柚子が味わった地獄は、別の形となって続いていた。それは何の前触れもなく突然やってくる異界のものたちとの闇の取引だ。いつ蹂躙されるともしれない危険と隣り合わせだが、窓の外の哀れな貧しい物の怪たちの来訪を待ちわびる柚子なのであった……。(「やみ窓」)月蝕の夜、「かみさん……」と声が聞こえてきた。土の匂いのする風が吹き、野分の後のように割れた叢に一人の娘が立っていた。訛りがきつく何をしゃべっているか聞き取れないが、柚子を祈り、崇めていることが分かった。ある夜、娘は手織りの素朴な反物を持ってきた。その反物はネットオークションで高額な値が付き……。そんなとき団地で出会った老婦人の千代は、ネットオークションで売り出した布と同じ柄の着物を持っていたのだ。その織物にはある呪われた伝説があった……。(「やみ織」)ほか、亡き夫の死因が徐々に明らかにされ、夢と現の境界があいまいになっていく眩暈を描いた「やみ児」、そして連作中、唯一異界の者の視点で描いた「祠の灯り」でついに物語は大団円に。新人とは思えない筆致で細部まで幻想と現実のあわいを描き、地獄という恐怖と快楽に迫った傑作。※本作は、第10回『幽』文学賞 短篇部門 大賞受賞作「やみ窓」を加筆・修正し、単行本化したものが底本です。※本書は、2016年12月24日に配信を開始した単行本「やみ窓」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)

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    レビュー

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    • 2019/08/02Posted by ブクログ

      フォローしている方の本棚にあって、気になったので借りてみました。
      面白かったです!
      一気に読んでしまいました。短編連作なんですが
      続編が読みたいほどのお気に入りです。

      夏休み、バタバタしている最中に...

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    • 2019/06/08Posted by ブクログ

      結婚後数年で夫と死別し、寂れた団地で暮らす女性が、窓を通して異界とつながる連作短編集。

      団地の窓が時おり異界に通じるという怪談的な怖さのなかにも、ペットボトルと物々交換するなどやけにリアルな部分もあ...

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    • 2018/12/25Posted by ブクログ

      はい、面白い!

      腰高窓の網戸を叩く音がすれば、そこには畏敬の念を抱く異世界の住人がこちらを覗いているかもしれない。そしてその者たちとの闇取引にハマってしまう、現実世界を諦観し憂いを纏った柚子。この発...

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