「なんとかする」子どもの貧困

「なんとかする」子どもの貧困

著者:湯浅誠

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ある「こども食堂」での話。今日は鍋にしようと、大人たちが鍋料理を作ったところ、高校生の女の子が「みんなで鍋をつつくって、本当にあるんだね」と言った。彼女には、その経験がなかった。みんなで鍋をつつくというのは、テレビの中でだけ起こるフィクションだと思っていた。スーパーマンが空を飛ぶように。同様の話を、よく聞く。大学生のボランティアに会った中三生が「大学生って、本当にいるんだね」、簡単なクリスマスパーティをしたら「これって現実なのかなぁ」。中三生でも「偏差値」という言葉を知らない。高校生がテスト中に先生を呼び止めて「『氏名』ってなんて読むの?」と聞く。「あたりまえ」の経験や知識が欠如している子どもたちが増えている。この子たちが世の中を回すようになったとき、世の中はどうなるんだろうか?このような状況に腐らず、諦めず、1ミリでも対策を進める人たちが、まだこの国にはたくさんいる!「あの子はラッキー」で終わらせない。1ミリを動かすどんな試みが巷に溢れているか。その諸相を紹介していく。そこには、状況の厳しさと同時に、それに立ち向かう希望が示されるだろう。子どもの貧困は減らせる。私たちの社会は、私たちの手で変えていける。それは、たった1ミリに敬意を払う、私たち自身の姿勢から始まるはずだ。貧困問題の第一人者が取材した、「解決」の最前線!

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ジャンル
ビジネス
出版社
KADOKAWA
掲載誌/レーベル
角川新書
提供開始日
2017/09/08

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