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著者:鈴木大拙
「来るべき『世界文化』なるものに対して、われら東洋民族の一員として、それは大いに貢献すべきものをもっておる」--。アメリカ、イギリスの諸大学で教鞭を執り、直に西洋思想にふれた大拙だからこそ看破できた東洋思想の優れた特性。曰く「世界の至宝」が、二分性の上に成り立つ西洋思想の不備を補い、互いに補完し合うことで、真の世界思想を可能にする。帰国後に執筆され、大拙自ら「近来自分が到着した思想を代表するもの」という論文十四編すべてを掲載。大拙の思想を最もよく表す最晩年のエッセイ集。解説・中村元/安藤礼二【もくじ】序東洋思想の不二性 東洋「哲学」について現代世界と禅の精神東洋学者の使命自由・空・只今このままということ東洋雑感「妙」について人間本来の自由と創造性をのばそう荘子の一節--機械化と創造性との対立への一つの示唆--東洋的なるもの--幽玄な民族の心理--東洋文化の根底にあるもの近ごろの考え一項日本人の心 アメリカにおける鈴木大拙博士 --『東洋的な見方』の解説にかえて 中村元 最後の大拙 --『東洋的な見方』文庫版解説 安藤礼二
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2024/12/31 23:59 まで有効