【最新刊】子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から

子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
1冊

著:ブレイディみかこ

2,592円(税込)
ポイント 25pt

通常ポイント:25pt

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「わたしの政治への関心は、ぜんぶ託児所からはじまった。」英国の地べたを肌感覚で知り、貧困問題や欧州の政治情勢へのユニークな鑑識眼をもつ書き手として注目を集めた著者が、保育の現場から格差と分断の情景をミクロスコピックに描き出す。2008年に著者が保育士として飛び込んだのは、英国で「平均収入、失業率、疾病率が全国最悪の水準」と言われる地区にある無料の託児所。「底辺託児所」とあだ名されたそこは、貧しいけれど混沌としたエネルギーに溢れ、社会のアナキーな底力を体現していた。この託児所に集まる子どもたちや大人たちの生が輝く瞬間、そして彼らの生活が陰鬱に軋む瞬間を、著者の目は鋭敏に捉える。ときにそれをカラリとしたユーモアで包み、ときに深く問いかける筆に心を揺さぶられる。著者が二度目に同じ託児所に勤めた2015-2016年のスケッチは、経済主義一色の政策が子どもの暮らしを侵蝕している光景であり、グローバルに進む「上と下」「自己と他者」の分断の様相の顕微描写である。移民問題をはじめ、英国とEU圏が抱える重層的な課題が背景に浮かぶ。地べたのポリティクスとは生きることであり、暮らすことだ──在英20年余の保育士ライターが放つ、渾身の一冊。

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提供開始日
2017/07/14

レビュー

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レビュー投稿
  • 2019/03/23Posted by ブクログ

    著者の実体験を元に書かれたノンフィクション(エッセイ?)。

    空理空論と対極にある、地に足がどっしりと着いた内容で、英国庶民の置かれた状況が過去20年でいかに、また何故劣化したのかがよくわかる。

    ...

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  • 2019/01/31Posted by ブクログ

    圧倒的な現場感覚に支えられた言葉には、圧倒的な力強さがある。読み終わってまず感じたのは、そんな力強さだった。
    政治が変わり「揺りかごから墓場まで」という政策が少しずつ変更されてくると、そんな変化を真っ...

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  • 2018/10/09Posted by ブクログ

    「階級闘争」なぞ日本とは縁がない…とは言えない状況にもなってきたかも。アニー(・レノックス似の託児所責任者)がその後どうされたかも気になった。

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