あの影を愛した

あの影を愛した

片岡義男

275円(税込)
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「今日の私は聞き役です」 ■長篇小説の中心にいるのは美佐子という女性。中心、というのは登場の頻度が最も高く、彼女の視点が基本のトーンになっている、ということで 実は美佐子がこの小説の中では最も静かな存在である。彼女は多くの人と会い、ほとんどの場合、聞き手に回る。彼女ほど話しやすく、聡明で、気持ちの良い相手はいない。そうして人の話をすべて親身になって聞きながら 彼女は時折、プールに入って泳ぎ、コーヒーを飲み、手紙を書く。光のあたったプールにできるのは自分の影。影はいつだって冷静で、その影を彼女は愛している。【目次】一章 プールに降る雨 二章 素足で小川をわたる 三章 一杯のコーヒーから 四章 花嫁が語る、花嫁の父も語る 五章 私は潮騒からはじまった 六章 自分の花をみつけた 七章 神の子はすべてリズム 八章 あの影を愛した 【著者】片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/

ジャンル
文芸
出版社
ボイジャー
提供開始日
2017/05/31

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