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斉藤由貴生
もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう。著者・斉藤由貴生氏はそう警鐘を鳴らす。これからの時代、消費者はただの消費者で終わるべきではない。つまり、本当に「価値あるモノ」を見定めて買うことが必要だという。その価値あるモノとは? 世界中にファンが多いブランド品だ。しかしブランド品というと、お金持ちだけが所有できるというのは間違い。どの人間も所得に関係なく所有することにより、豊かな生活が送ることができる。その理由は、価値あるブランド品は「高く売る」ことが可能だからだ。売ることが可能になると、消費額が増える。つまり、所得に関係なく買うことが可能になる。著者は中学3年生でロレックスの腕時計を、高校3年生でロールスロイスという高級車を購入した過去がある。まだ稼げる年齢ではないのにそれが可能だったのは、「売る」ことを前提にしたから。売ればお金は戻ってくる。また、購入のテクニックとして、新品ではなく、中古品を買うことにある。なぜなら、新品は所有した時点で価値が大暴落するから。中古品の場合、その価値はほぼ一定のまま。つまり存分に楽しむことができる。そもそも価値あるモノは中古品だろうが、需要が高い。腕時計の場合は、中古品60万円が120万円に値上がりすることだってある。こういった消費はゲーム性を秘めている。「買う」「楽しむ」「売る」という3段階を踏めば、誰しも価値あるモノを所有することが可能になるのだ。モノは買ったら終わるのではない。また、新品だけが買い物ではない。これからの消費は、「いかに戻ってくるか」を考えて買うべきなのだ。本書では、これからの時代のモノの買い方を提唱する。
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