魔都
1,222円(税込)
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『日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか』──昭和九年の大晦日、銀座のバーで新聞記者・古市加十に話し掛けてきたのは、来遊中の安南国皇帝だった。奇妙な邂逅をきっかけに古市が皇帝の妾宅へ招かれた直後、彼の眼前で愛妾が墜死、皇帝は忽然と行方を晦ましてしまう。この大事件を記事にしようと古市が目論む一方、調査を担当する眞名古明警視は背後に潜む陰謀に気付き、単身事件に挑む──。絢爛と狂騒に彩られた帝都・東京の三十時間を活写した、小説の魔術師・久生十蘭の長篇探偵小説。初出誌〈新青年〉の連載を書籍化、新たに校訂を施して贈る。/解説=新保博久
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レビュー
レビューコメント(13件)
探偵小説であり、幻想小説であり、怪奇小説であり、冒険小説であり…ミステリでもある。
ルポタージュ風の語り口が独特。物語と世界観の妙を引き立てている。毎度、章のはじめに前回の説明があるのだが、作者の言...続きを読むいいね0件Posted by ブクログ津原奏水『玻璃玉の耳輪』のようなミステリ仕立ての冒険小説
のようなが逆でこちらが先だろうけれど
ミステリとしても警察ものとしても中途半端だが
昭和9年の時代ものとして充分な筆力
登場人物たちにも十二分...続きを読むいいね0件Posted by ブクログ昭和9年の大晦日、東京。新聞記者の古市加十は顔なじみの女に誘われたバーで安南国の皇帝と知り合う。連れられるまま皇帝の愛人・松谷鶴子の住まう有明荘を訪ねたのが運の尽き、加十は思いもよらぬ大事件に巻き込ま...
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