たとえ明日、世界が滅びても今日、僕はリンゴの木を植える

たとえ明日、世界が滅びても今日、僕はリンゴの木を植える

瀧森古都

1,320円(税込)
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デビュー作からいきなりシリーズ20万部を超えるベストセラーとなった『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』とその続編『孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと』に続く、瀧森古都、待望の最新作。【あらすじ】とある雪の日、ショッピングモールの屋上から、ひとりの少女が飛び降りようとしていた。その様子に気づき、とっさに少女を助けたのは、関西弁のインド人「オム」と笑わないピエロ「修二」。二十代半ばの二人は、屋上で開催されるイベントに、パフォーマーとして呼ばれていた。彼らによって少女の命は救われたものの、その瞬間、オムと修二の運命の歯車は動き出してしまう。飛び降りようとしていた少女の持ち物は、紙に包まれた一万円札。こんな大金をどうして持っているのか、修二は少女に聞いた。すると少女は、母親から「これでしばらく暮らしなさい」と言われたという。修二は確信した。そして、その確信を言葉にして少女に伝える。「君、捨てられたんだよ」実は、修二にも同じ過去があった。二十五年前、産まれてすぐの修二は、公園の草の茂みに捨てられた子どもだったのだ。悲しい共感を抱く修二に、少女は一枚の写真を差し出した。その写真に写っていたのは……三年前のピエロ姿の修二。しかし、修二と少女が会ったのは、この日が初めて……。いったい、少女はなぜ修二の写真を持っていたのだろうか。そのヒントとなるのは、一万円を包んでいた「紙」に隠されていた。若くして日本へ来たオムと、心に闇を抱える笑わないピエロの修二が、ひとりの少女との出会いにより、人生のシナリオと向き合うこととなる。

ジャンル
文芸
出版社
SBクリエイティブ
提供開始日
2017/03/22

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