
呪禁官
葉車俊彦、通称ギアは魔術犯罪捜査を専門とする呪禁官である。その日朝から彼が向かったのは近々閉鎖される呪禁局支部。業者が行う引越しを監視するだけの簡単な仕事のはずだった。ところが非合法魔術結社≪プルートーの息子≫の襲撃を受けて、人造の生贄を呪禁局第七準世界観測所へと運ぶはめに。そこで待ち受けていたのはユゴス星の邪悪な甲殻生物ミ=ゴウの群れだった。第七準世界観測所≪百葉箱≫が実験に失敗し、ユゴス星からの通路を開いてしまったのだ。ユゴス星の侵略はすでに始まっていた。最後の神が降臨するまでに生贄を捧げ通路を塞がねばこの世が終わる。世界を救うために、ギアは文字通り地獄と化した地下世界へと降下していった。同行するのはミスカトニック図書管理委員会の特殊稀覯本部隊ホラーズ。ギアを逆恨みし付け狙うインド武術遣いの女。たまたま居合わせた老警備員と人造の供犠体を運んできた呪具販売会社の冴えない係長。道半ばで頼りの相棒龍頭がミ=ゴウにさらわれた。飛来するミ=ゴウと、襲いかかる地獄の獄卒に不死身の巨人たち。果たしてギアは再び世界を救えるのか。
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