夜の笑い

夜の笑い

飯沢匡

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1978年、青年劇場で初演、1980年にはフィレンツェ国際演劇祭に招待された喜劇の傑作 ■第一部「春の軍隊」は、小松左京のSFに材を取ったもの。中流サラリーマンのマイホームに、突然、外国の軍隊が侵入し、家の中が戦場になる。第二部「接触」は島尾敏雄の小説に材を取ったもの。明治19年、熊本の尋常高等小学校を舞台に、授業中に餡パンを食べた5人の生徒たちが、校則違反として、四角四面の女子副校長に死罪を言い渡される。漱石の「坊ちゃん」の先生群が滑稽に絡み、生徒の一人の許嫁の活躍で、悲劇的状況が喜劇的に進行する。【著者】飯沢匡:1909年、和歌山市生まれ。劇作家、演出家、小説家。本名は伊沢紀(いざわただす)。文化学院美術科卒業後、東京朝日新聞社入社。在学中からテアトル・コメディに参加、32年に『藤原閣下の燕尾服』で劇作家デビュー。43年『再会』でNHKラジオ賞。戦後『婦人朝日』『アサヒグラフ』編集長を務める。55年、文学座初演の『二号』で第一回岸田演劇賞、67年『五人のモヨノ』で読売文学賞戯曲賞、72年『沈氏の日本夫人』『騒がしい子守唄』で紀伊国屋演劇賞受賞。83年日本芸術院会員。1994年逝去。

ジャンル
文芸
出版社
ボイジャー
掲載誌/レーベル
二十一世紀戯曲文庫
提供開始日
2017/01/17

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